文章表現力のルーブリック   取り決めと出典   内容の構成        

 レポートを書いたり、卒業論文を書く際には、守らなければならない2つのルールがあります。
 第1に、「取り決めと出典」という規準であって、句読点や段落などの取り決めを守りつつ、①出典を文中に番号を付して、章や論文末に著者名、図書名『 』又は論文名「 」、出版社、出版年、頁を記すこと(①の例を参照)、あるいは②文中に括弧を付けて、(著者名、出版年、頁)を記し、章や論文の最後に、著者名、図書名『 』又は論文名「 」、出版社、出版年を記すこと(②の例を参照)です。後者の②の方式のほうが簡単ですので、みなさんのレポートや論文づくりでは、(著者名、出版年、頁)を文中に記し、巻末に著者名、(出版年)図書名『 』又は論文名「 」、出版社、を記す方法を推奨します。
 第2に、「内容の構成」という規準であって、読み手を意識して、興味深い言葉や文章を用いて、引き込むような内容であることです。②のサンプルをご覧ください。
 なお、あなたのレポートづくりや論文づくりでは、「取り決めと出典」と「内容の構成」のそれぞれの評価規準ごとの留意点については、皆さん自身で自学自習できます。それぞれのアイコンをクリックして、自主的に練習問題に取り組んでください。小テストの問題は、ここから、そして、下の参考資料にある問題集から出題します。

 ただし、AやBのレベルは、熟達した書き手でさえなかなか到達できません。
 したがって、皆さんは、大学4年生で卒業論文を書き終える頃までには全員がCレベルを満足するようになって欲しいと思います。それまでの学年でDレベルまで到達しておいて下さい。
 なお、レポートや卒業論文では、これら二つの規準以外に、「探究と分析」を求められたり、「クリティカルシンキング」や「意思決定」を求めるものがほとんどです。したがって、これら他の基準と文章表現の2つの規準でCレベルまで(時にはDやEレベルまで)に到達基準を設定して、併用するようにして下さい。


【文章表現力アップのための参考資料】参考資料
 上記の文章表現力のための到達基準は、抽象的で分かりにくい、もっと具体的な例が欲しいかもしれません。そのような人のために、皆さんが授業中に提出したワークやレポートの中から該当例を掲載しました。「このように書けば、ここに記したレベル」ということが分かると思います。「参考資料」のアイコンをクリックして、よりよいレポートや卒論づくりのために役立てて下さい。